日時 2019年12月21日(土) 16:20~17:50
会場 神戸国際会議場5階505
タイトル
目黒、野田事件の二つの命が私たちに託した緊急課題
~ 加害者回復プログラム受講命令制度の必要性~
パネリスト
森田 ゆり (一般社団法人MY TREE)
藤林 武史 (福岡市こども総合相談センター)
岩城 正光 (愛知県弁護士会)
概要
あいついだ虐待死事件はどれも再虐待ケースでした。児相の緊急介入の役割は機能していたのです。しかし日本ではその次のステップが法制度化されていないために一旦は救出された子どもの命を守ることができませんでした。
児童虐待防止法とDV法の成立からすでに20年近くが経とうとしていますが、今もって児童虐待の加害者にもDVの加害者にも回復更生プログラム受講を裁判所が義務付ける立法はされていません。国際的にもあまりに立ち遅れた日本のこの現状を変えることは、もはや待った無しのトップ優先事項です。
限られた司法関与しかない日本の現状で、児童相談所における「家庭復帰に向けた最大限の努力」の取り組みと展望、それぞれの家庭のニーズに応じた養育支援体制として、DV加害者更生教育プログラム受講命令制度の必要性、DV被害者母子支援の資源の充実の具体を検討します。虐待事件刑事弁護活動と加害者の回復治療の連携について。親の回復プログラムの児相における実践の効果から提言します。虐待した親への回復プログラムの実践とその後ろ盾となる加害者回復プログラム受講命令制度の立法に向けて、司法、行政、民間の立場から報告、討議します。
是非ご参加ください。