実践者の声(Kさん)
私が所属する家庭児童相談室でMY TREEペアレンツ・プログラムを実施しています。
このプログラムを実施するきっかけは子どもだけでなく親自身が悩んで苦しんでいること、親が変わることの難しさを日々感じていたうえに、親自身が変わらなければ、子どもたちは救われないという思いが強くなったからでした。
しかし、強制的な生活改善や対応スキルの習得では表面的な改善はできても内面的の改善は難しいと感じ、親自身の内面へのアプローチや自発的な変化を促すことができるグループカウンセリングが必要だと思いました。
MY TREEペアレンツ・プログラムは、グループカウンセリングであるため一人の参加者の気づきが他の参加者の気づきに繋がり、グループ内で共鳴し、個々の内面の変化に波及していくのです。それ故に、これまで向き合えなかった自分の未解決の問題に向き合い、そうせざるを得なかった自分にたどり着き、受け入れることができるようになるのです。
プログラムを導入後は、これまで私たちが感じていた閉塞感や無力感は薄まり、支援に広がりを感じ、私たちの中にも希望が生まれました。
何より、参加者の果敢に自分と向き合い、時には傷付いても決して諦めず、今も歩き続けているであろうひたむきな姿から私たちは人の持つ力の素晴らしさを実感し、エンパワメントされ、今日もまた前を向いて歩き続けることができています。